知らずにクリックしていませんか?身近に潜む“詐欺サイト”の見抜き方と安全対策
- 長谷川

- 10月24日
- 読了時間: 6分
その「お得なサイト」、本当に大丈夫?

※本記事にはPRを含んでいます
「限定セール」
「残りわずか」
「今なら半額!」
そんな言葉に惹かれて、ついクリックした経験はありませんか?
実は、こうした“お得そうに見えるページ”の中には、
詐欺サイト(偽サイト) が紛れています。
しかも、最近の詐欺サイトは見た目がとても本物そっくり。
スマホから見ただけでは、公式サイトとの違いがほとんどわからないほどです。
「私はそんな怪しいサイトに引っかからない」と思っている人ほど、実はターゲットになりやすいのです。
1. 身近に潜む詐欺サイトの実例
では、どんなサイトが詐欺に使われているのでしょうか?
実際に相談が多いのは次の3つです。
① 偽物通販サイト
ブランドバッグや家電、化粧品などが“異常に安い”価格で売られているサイト。
見た目は本物のショップそっくりでも、支払っても商品が届かない、あるいは偽物が送られてくるケースがあります。
💡特徴:正規価格より極端に安い会社概要がない・住所が不明支払い方法が「銀行振込のみ」
② 偽の荷物追跡ページ
「荷物をお届けにあがりましたが不在でした」そんなSMS(ショートメール)やLINEの通知から、偽のサイトに誘導されるケースも増えています。
宅配業者のロゴや文面が本物そっくりで、リンクを押すとアプリのインストールを促されることも。実際にはウイルスが仕込まれていたり、個人情報を抜き取る仕掛けになっていることがあります。
③ SNS経由の詐欺サイト
InstagramやLINEの広告から飛ぶリンクにも注意が必要です。
「人気インフルエンサー愛用」などと見せかけて、実は別の業者が作った偽ページというケースも。
SNS広告は審査をすり抜けることもあるため、「SNSで見たから安全」と思い込むのは危険です。
2. なぜ気づけないの? ― “心理のワナ”に注意
「なぜ気づけないのか?」
実は詐欺サイトには、人の心理をつく“しかけ”が隠されています。
お得に弱い心理:「限定」「割引」「先着」などの言葉で焦らせる
見慣れたロゴやデザインで安心感を与える
時間がない人を狙う:「今だけ!」と急がせて冷静に判断させない
つまり、詐欺サイトは“忙しい人ほど引っかかりやすい”ように作られています。
仕事・家事・育児で慌ただしい毎日の中、
スマホの画面をサッと見ただけでは見抜けないのです。
3. 詐欺サイトを見抜く3つのチェックポイント
「このサイト、本当に大丈夫?」
と思ったときにチェックすべき3つのポイントを紹介します。
🔍チェック①:URL(サイトのアドレス)
本物のサイトは「https://」で始まります。
詐欺サイトは「http://」や見慣れないドメイン(例:.xyz、.shop、.topなど)の場合があります。
ブランド名に似せた“スペル違い”にも注意(例:amaz0n、rakutenn など)
🔍チェック②:支払い方法
銀行振込しか選べない場合は要注意。
クレジットカードや代引きが使えるサイトは、比較的安全性が高い傾向にあります。
🔍チェック③:お問い合わせ情報
住所や電話番号がない
日本語が不自然
これらが当てはまるサイトは、信頼しないようにしましょう。
4. もしアクセスしてしまったら?
「詐欺サイトにアクセスしてしまった」
「情報を入力してしまった」
そんな時は、すぐに対応すれば被害を最小限にできます。
🛑ステップ①:パスワードを変更する
同じパスワードを他のサービスで使っている場合、すぐ変更を。
特にメール・ネット銀行・SNSは最優先です。
🛑ステップ②:クレジットカード会社へ連絡
不正利用の可能性があるため、カードを一時停止してもらいましょう。
🛑ステップ③:警察・消費者センターへ相談
詐欺サイト通報フォーム(警察庁サイバー犯罪対策)
消費者ホットライン「188(いやや)」で相談可能
焦らず、冷静に行動することが大切です。
5. 詐欺サイトにだまされないための“習慣”
詐欺サイトを完全に避けることは難しいですが、
日ごろから少し意識するだけでリスクを大きく減らせます。
🌱 その1:検索は「公式サイト名」で行う
SNSやメールのリンクからアクセスせず、自分で検索して公式サイトに入るのが安全です。
🌱 その2:ブックマークを活用する
よく使うサイトはブックマーク登録しておけば、偽リンクを踏むリスクを減らせます。
🌱 その3:セキュリティアプリを入れる
詐欺サイトを自動でブロックしてくれるアプリ
(例:AdGuardやウイルスバスターなど)を導入しておくと安心です。
🌱 その4:家族で情報共有を
家族LINEやノートアプリで「怪しいサイト例」を共有するのも効果的。
特に高齢の家族やお子さんにも「リンクはすぐ押さない」習慣を伝えましょう。
6. 実際にあった被害事例
ケース①:安い家電に飛びついたら偽物だった
家電を半額以下で販売している通販サイトを見つけ、即購入。
届いた商品は写真とまったく違う粗悪品で、返品連絡もつかない。
→サイトは1週間後に削除され、跡形もなく消えていた。
ケース②:宅配業者を装う偽SMS
「荷物をお届けにあがりましたが不在でした」
と書かれたSMSを開き、リンクをクリック。
結果、クレジット情報を入力するページに誘導され、不正請求が発生。
→公式サイトで確認したところ、実際には配送予定がなかった。
これらの事例は、誰にでも起こり得る「ほんの一瞬の油断」から始まっています。
7. まとめ:詐欺サイトは“他人事”ではない
詐欺サイトの怖いところは、「気づかないうちにアクセスしている」こと。
しかも年々巧妙化し、デザイン・文章・広告までもが本物と見分けがつかないレベルです。
でも、ちょっとした意識で防げるリスクでもあります。
URLを確認する
お得すぎる話を疑う
家族と情報を共有する
この3つを意識するだけで、あなたと家族を守る力になります。
📋 今すぐできる「安全チェックリスト」
チェック項目 | 内容 |
🔸 URLに「https://」があるか | セキュリティ保護されている証 |
🔸 支払い方法が複数あるか | 銀行振込のみなら要注意 |
🔸 会社情報が明記されているか | 住所・電話番号・責任者名を確認 |
🔸 メールがフリーメールではないか | 公式ドメインなら安心 |
🔸 SNSや広告リンクからアクセスしていないか | 検索から入るのが安全 |
💬 最後に
詐欺サイトは、今や特別な人だけが狙われるものではなく、
誰でも被害者になりうる時代です。
だからこそ、日常の中で「少しだけ注意する」ことが最大のリスクマネジメントになります。
安心してネットショッピングを楽しむためにも、そして家族のスマホを守るためにも、今日から“小さな意識”を積み重ねていきましょう。



コメント