「私が10万円に当選した日」~その広告、信じて大丈夫?~
- 長谷川

- 11月11日
- 読了時間: 3分
突然の「おめでとうございます!」
ある秋の夕方、Yさんはいつものように、スマホで翌日の天気を調べていました。
すると、画面いっぱいに
「おめでとうございます!10万円に当選しました!」
というカラフルな文字が…。
「えっ?私、何かに応募してたっけ?」
不思議に思いつつも、
そこには「ここをタップして受け取る」という大きなボタン。
「…まあ、タップするだけなら大丈夫かしら」
その一瞬の判断が、Yさんのスマホに変化を起こしました。

※本記事にはPRを含んでいます
「なんか最近、スマホがおかしい…」
数日後、Yさんは違和感に気づき始めました。
見たことのないアプリが勝手に入っている
天気予報を見るたびに、変な広告が飛び出してくる
「ウイルスに感染しました!」と赤い画面で警告される
「…なんだか怖くて触れなくなっちゃった…」
近所のスーパーでも、友達とのおしゃべりでも、誰にも相談できずに不安だけが募ります。
地域センターでの出会い
そんなある日、地域センターで「スマホ相談会」のポスターを見つけました。
『📱スマホの不安、なんでも聞いてください!高齢者向け無料相談』
勇気を出して訪ねてみると、迎えてくれたのはHでした。
「それ、詐欺まがいの広告ですよ」
Yさんの話を聞いたHは、やさしくこう言いました。
「Yさん、それは“詐欺広告”と呼ばれるもので、押すと勝手にアプリを入れたり、お金を取る仕組みになっているんです」
「多くの方が、“私が何か悪いことをしたの?”と不安になります。でも、心理的な仕掛けに騙されたんです。恥ずかしいことではありません」
Yさんはホッと肩の力が抜けました。
「自分は大丈夫」は実は危険なサイン
Hは続けました。
「人は、“自分は大丈夫”と思っているときほど危ないんです。“私はだまされない”という油断が、判断を誤らせることがあるんです」
「“当選”や“警告”のような言葉は、心理的に“急がせる”効果があるんですよ。冷静に見る力が弱まるんです」
Yさんは、自分が悪かったわけじゃないことを理解し、安心しました。
冷静さを取り戻す習慣を
Hから教わった「広告に騙されない3つのコツ」は以下の通り
☑︎見たことのない広告や「当選通知」はまず閉じる
☑︎差出人やアプリの名前を冷静に確認
☑︎一人で不安を抱えず、誰かに相談すること
「“スマホが怖い”と思ってしまうのではなく、“わからないことがあったら聞けばいい”と考えてくださいね」
その後のYん
今では、Yさんは友達にも「スマホで変な画面が出たら焦らないでね」と伝えています。
そして、定期的に地域センターのスマホ講座に通うようになりました。
「私みたいな人、まだまだたくさんいると思うの。だから、恥ずかしがらずに相談することが、いちばん大事だと思います」
あとがき:あなたの「その1回」が被害を防ぐ
Yさんのように「つい押してしまった」人はとても多いです。
それは、あなたが悪いのではなく、“騙されるように作られていた”のです。
私たちアドバイザーは、一人でも多くの方が
「安心してスマホを使えるようになる」ことを願っています。
まとめ
あなたの判断力を鈍らせるのは、あなた自身ではなく“仕掛け”
「自分は大丈夫」という油断が最も危険
不安を感じたら、すぐに相談・確認するのがいちばんの対策です




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