なぜ今、中高生が特殊詐欺に狙われているのか
- 長谷川

- 2025年12月18日
- 読了時間: 4分
「うちの子は大丈夫」 そう思っていませんか?
最近、日本では中高生が特殊詐欺や犯罪行為に巻き込まれるケースが急増しています。
お金を持っていない子どもが、なぜ?
―そう疑問に思う方も多いでしょう。
実は、これは特別な家庭や一部の子どもだけの問題ではありません。
スマホが"当たり前の道具"になった今だからこそ起きている、
誰の身にも起こりうる問題なのです。

スマホは「子ども専用の世界」を作った
今の中高生にとって、スマホは単なる連絡手段ではありません。
友達との会話
ゲーム
SNS
動画視聴
情報収集
これらすべてが、スマホ一台で完結します。
つまりスマホは、子どもたちにとっての「居場所」であり、
もう一つの社会になっているのです。
問題は、この世界が大人の目が届かない場所で急速に広がっていることです。
犯罪の入口は「日常の延長」にある
特殊詐欺と聞くと
「怪しい電話」
「不自然なメール」を想像するかもしれません。
しかし、中高生が巻き込まれるケースの多くは、
もっと身近なところから始まります。
危険が潜む場所
SNSでの何気ないやりとり
ゲーム内で知り合った人との会話
「簡単」「誰でもできる」と書かれた投稿
副業・お手伝いのような誘い
最初から「犯罪です」と分かる形で近づいてくることは、ほとんどありません。
「楽しそう」「役に立てそう」「断りづらい」
そんな感情の隙間に、危険は入り込んできます。
なぜ中高生が狙われやすいのか
① スマホ操作に慣れている
アプリの操作、SNSのやりとり、写真や動画の送信―大人よりもスムーズに使いこなせる子も多く、「できるから大丈夫」と思われがちです。
しかし、操作ができることと、安全に使えることは別です。
② お金や責任の重さを実感しにくい
電子マネー、ポイント、デジタル上の数字―これらは、実際のお金の重みを感じにくい仕組みです。
「少しくらいなら大丈夫」「自分は関係ない」
そう思っていた行動が、後から取り返しのつかない問題につながることもあります。
③ 「相談する」という選択肢を持っていない
怒られそう
スマホを取り上げられそう
面倒なことになりそう
こうした不安から、誰にも相談せず一人で判断してしまう子どもも少なくありません。
子どもは悪くない
ここで、はっきり伝えたいことがあります。
子どもたちは、悪くありません。
楽しみたかった
役に立ちたかった
断る方法を知らなかった
多くの場合、「知らなかった」―ただそれだけなのです。
問題の本質は、スマホの安全な使い方を学ぶ機会が、あまりにも少ないことにあります。
スマホを「禁止」しても解決しない
危険な話を聞くと、
「スマホを持たせなければいい」
「制限を厳しくすればいい」
と考えたくなるかもしれません。
しかし、スマホはすでに子どもたちの生活や人間関係の一部です。
大切なのは、使わせないことではなく、正しく使う力を育てること。
スマホは、使い方次第で便利にも危険にもなる道具なのです。
大人にできる最初の一歩
まず大人ができることは、「知ること」です。
子どもがどんなアプリを使っているのか
どんな世界とつながっているのか
どんな危険があるのか
そして、「困ったら相談していい」空気をつくること。
正解を教える必要はありません。
一緒に考える姿勢が、子どもを守ります。
このシリーズで伝えていきたいこと
このブログシリーズでは、以下のテーマを専門用語を使わず、
わかりやすく発信していきます。
スマホに潜む身近な危険
子どもが巻き込まれやすいポイント
家庭でできる具体的な対策
スマホを怖がらせるためではなく、スマホと安全につきあう力を育てるために。
次回予告
「ゲームやSNSに潜む、危険の入口」
もう少し具体的に、子どもたちが実際に遭遇しやすい場面についてお話しします。
このシリーズが、一人でも多くの子どもと保護者の方のお役に立てることを願っています。



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